2008-01-01から1年間の記事一覧

2009年に多数の軍事衝突の予感がする・・・・・・・

2009年、世界で何が起きるのか?1927年の世界金融恐慌は、経済に行き詰まり植民地をもてなかったドイツ、イタリア、日本と、膨大な生産力と植民地を持っていてそれで金融危機をきり抜けようとしたイギリスやアメリカなどとの一騎打ちとなった。第二…

書く力とは生きる力ー大沢敏郎さん (寿識字学校からのお便り)

2007年10月24日に亡くなられた大沢敏郎さんが主宰しておられた横浜の寿(ことぶき)識字学校のお便り(ニューズレター)を掲載させていただきます。2006年5月12日第4470号、4471号)ちからにする 寿識字学校 2006年5月12日 第4470号「このところ、夏日(なつ…

ICLCのユニークな識字教育

1997年に産声をあげたICLC国際識字文化センターは、10年を経てアジア各地でさまざまな新しい識字教育の実践を行ってきたが、その中でも最もユニークで、大きな効果をあげた方法を紹介したい。 http://www.iclc2001.org/ 日本では、ICLCのこうした取り組みは…

人間の生き方を識字から考える

国際識字文化センター(ICLC)の識字講座から 早稲田奉仕園セミナーハウスを会場に、大沢敏郎氏を講師に迎え、ICLC識字連続講座の「日本の識字を考える」を開催した。大沢氏は、23年間にわたり、横浜・寿町でさまざまな人を対象に日本語の識字教室を行ってい…

2008年の最後を飾る民族音楽の饗宴が始まります!<特別割引ご招待>

第三回アジア楽士の会年末チャリティコンサート Asian Charity Music Festival in Tokyo, 2008アジアの音楽家たちが優れた民族音楽を日本の皆様にお届けしようと、上野の森に集まって、「2008年の最後をかざる民族音楽の大饗宴」を行います。各民族の貴重な…

創作についてー童話の学校(池袋・11月28日)の感想より

ー童話の学校、親睦会では、本当にたくさんの楽しいお話が聞けて、とても嬉しかったです。大変情熱的で楽しそうでポジティブで、そして、とてもやさしい視点でお話されている姿が、心に残っています。 コンキチの創作秘話や大亀ガウディの物語に関する一連の…

1000篇の「雲の夢想録」は可能か?

「雲の夢想録」は1976年から書き始めた夢想の物語。いまのところ1年に1篇という遅筆であるが、最終目標としては1000篇の物語の執筆を目指している。(笑)日本語版ではすでに8篇の物語が出版されており、英語版では12篇がオックスフォード大学出版局(Oxfo…

ロバのだんなさまの夢

あるとき、インドのシャンティ二ケタンの地へ、カルカッタから一人の若い男がやってきました。名前はなんでも「アキヒト」とか言いました。彼は大きな夢を持っているというのです。なんでもその夢の実現のためにマグロ漁船に1年間乗って働き、お金を貯めたと…

シャンティ二ケタン(平和の地)で学んだラマチャンドランのこと

1975年頃、インドの西ベンガル州のシャンティ二ケタンに遊学していたときの思い出です。その地では、学校には在籍してはいたものの、哲学のクラスにはほとんど通わず周りのサンタル少数民族の人々の村を訪れたり、砂漠に学校を作ったり、夜には、ロビンドロ…

亀はビシュヌ神の化身ー宇宙を支える大亀ガウディの物語

この物語が生まれた背景を考えてみるとき、私がまだ小学生だったころ、1954年に第五福竜丸という静岡の漁船が太平洋のビキニ海域で行われたアメリカの水爆実験で、23人の乗組員全員が被爆し死傷するという事件があったことを思い出します。原爆で被爆した…

カマボコの秘密と日中戦争

カマボコの思い出 1979年の国際児童年を記念して、ACCUで、アジア・太平洋地域15カ国から児童書を描いている代表的なイラストレーターを東京に招聘してセミナーを開催したことがあった。いずれの参加者も個性は強く実に楽しい方ばかりだった。参加…

11月の「童話の学校」の開校日は、28日(金)です。

11月の「童話の学校」のお知らせ こんにちは。天才工場・事務局からのお知らせです。今回は、ゲスト講師として、田島伸二先生をお招きします。 たくさんの海外出版をご経験されている田島先生に、 英語で出版することの意味、 そして各国で翻訳刊行されるこ…

すべての観客が涙を流したインドのダリット女性の舞踊とはー美しくかくも激しいリズムになぜ泣いたのか?

それにしても信じられないことが起きた。まるで信じられない。現代の奇跡。2008年11月17日の夜の虎の門での公演の時。ICLCの主催したインドのダリット(不可蝕賤民と呼ばれる最下層の人々)の女性舞踊団がインドからシスターシャクティに率いられてやっ…

次世代に語るものがたりと、アジア各国の視覚伝統の継承

大亀ガウディの海作者: 田島伸二出版社/メーカー: Dindigul Bell発売日: 2005/10メディア: 大型本 クリック: 49回この商品を含むブログ (2件) を見るここに美しい一冊の大型絵本がある。 曼荼羅図柄に囲まれ、海のイメージを喚起させる文様の中央に、一匹の…

インドのカースト差別と闘うダリット女性舞踏団を率いるチャンドラさんの講演会の開催

これまで待ちに待っていたインドから、実に素晴らしい舞踊団(最下層に属するダリットの女性たちが来日します。なんともたくましいシスターチャンドラが、インドの厳しく激しい変化の中から新しい動きを作り出しています。 インドにはタップーと呼ばれる、死…

オバマ米国大統領のおばあちゃんの存在

「むかしむかし・・・・」と語っていたのは、いつもおじいちゃん、おばあちゃんであった。お父さんやお母さんではない。お父さんやお母さんは、いつも忙しく働かなければならない生産労働年齢であって、いつの時代も自分たちの子どもたちへ直接話しかける時…

幕僚長の論文ー「日本政府と日本軍の努力で満州や朝鮮半島の人々は圧政から解放され、生活水準も格段に向上した。我が国が侵略国家だったなどというのはぬれぎぬである」

このような内容を記述した、田母神俊雄航空幕僚長の論文が公表された。これは懸賞募集(アパグループ主催、審査委員長ー渡部昇一)という形で、背後から用意周到に準備された「日本国憲法九条」やアジアの国々への真正面からの挑戦である。このような論文が真…

講演会と舞踏の夕べーインドのダリット女性の教育と民俗芸能−自由と解放を求めて

シスターチャンドラの講演会と舞踊公演のおしらせ。 「インドのダリット女性の教育と民俗芸能−自由と解放を求めて」 シスターチャンドラの講演会と舞踏の夕べ日時: 11月17日(月) 午後6時半開演 場所: 東京虎ノ門 海洋船舶ビル10階 東京都港区虎ノ…

アンコールが鳴り止まなかったー日中韓3カ国競演のKONKICHI「楽劇」が、越谷能楽堂で上演された。

総檜で作られた能楽堂の雰囲気は、神聖にして精神的にも緊張するものがある。観客席に突き出た舞台様式は、古くから社殿などで使われており日本人の舞劇や神楽の中心にあったもの。越谷の能楽堂は、広大な庭園に面して建てられており、まだ歴史は10年ぐらい…

アジアの国々からコンキチの鳴き声が聞こえてくる!

コンキチの創作を書いたのは、もう35年前になるんです。当時、ドイツのミュンヘンにあるアパートで、小雪が舞っているアルプスの方角を眺めながら、ふと思いついて書き始めた寓話です。当時私は、春になって暖かくなったら、ドイツを出発しトルコの黒海を…

日本の教育に最も求められているICLCの「連帯(つながり&むすびめ)の教育」

「連帯教育(つながりの教育」とは、これはヒューマン・リテラシーの哲学を実現していく方法です。第1に、連帯教育の目的は、徹頭徹尾、人間理解と世界のありのままの実態を知ること、そして国境なき対等な人間関係の創造や関係性を構築していくことを意味…

田島和子の世界

田島和子の世界http://kazuko-tajima.at.webry.info/ 焼けた森(C)田島和子 飛翔する鳥(C)田島和子 (C)田島和子 生命のあふれる日々(C)田島和子 大亀ガウディの海 Gaudi's Ocean(C)田島和子 Published by Oxford University Press (びっくり…

現代の格差の問題の根源はーリテラシー識字(読み書き能力)です。

国際識字文化センター(ICLC)は、アジアやアフリカなど発展途上国が直面している子どもたちの識字教育(読み書き計算能力)や基礎教育の開発に向けて、1997年5月、5カ国(日本、インド、韓国、中国、米国)の有志によって国際NGOとして東京に設立され…

パキスタンのカスールでは深刻な水汚染が続いている。

私たちパキスタンのカスール市の者たちは、たいへん深刻な状況に直面しています。カスールの町とその周辺の村々は、観光地として知られていました。他の町から多くの人々がピクニックに訪れたり、伝統的な料理を味わうためにやってきていました。カスールは…

「たくましく生きることとは、他人の心に火をともすこと」田島伸二への長時間インタビューが始まる

Q : 田島さん、あなたの活動は広い範囲にわたっていますが、その原点と中心は、南アジアのパキスタンやインドです。なぜそういう地域を選ばれたのですか?A: 私はインドのブッダやタゴールの哲学に憧れて、学生時代からインドへ行ってみようと夢見ていました…

空想美術館ーMuseum of the imagination for Nuclear Age

Huh? Do you call this place an art museum? Is this your idea of a joke? You have me bring all these children way out here to this empty warehouse, and for what? Where is the creative art museum you told me of?’A young teacher, his group of…

この秋の最大、最高の創作狂言+歌舞伎+京劇+仮面劇が始まる!渋谷セルリアンタワー能楽堂で10月28日

これほどの舞台はまず世界に存在しないでしょう!!音楽は、唐時代の楽器を使っての演奏天平楽府の劉宏軍、そして日本と中国の超一流の歌舞伎役者、狂言役者、そして京劇のエンタテーナー、そして韓国のカヤグムの奏者と日本の尺八・・・・・など総力で楽劇…

雲の夢想録ーCloud Tales

雲の夢想録は、蝸牛社から8篇が日本語版で刊行され 英語版が、オックスフォード大学出版局(OUP)から 12篇が1999年に刊行されました。 その後、スリランカ、ミャンマー、パキスタン、韓国 からそれぞれの言語で刊行されています。 現在30篇が和英で完…

王監督といい、俳優緒形拳といい、人生の時を美しく燃やす男たち

去り際の美しさを今日の二人に見る。今日、王監督はソフトバンクを率いて東北楽天と最後の試合を行った。試合では残念ながら1対0で楽天に敗れ、花束を野村監督から贈られて長い野球人生にピリオッドを打った。試合に敗れた王はいかにも無念そうでさびしそ…

日米共に「民主党」が勝利を得るが、深刻な課題は続く・・・・・

今年11月に予定されているアメリカ大統領選挙、そして日本の衆議院選挙は、いずれも「民主党」が勝利を収めるのはほぼ確実な勢いになってきた。これは自然のなりゆきだ。どうあがいてもこれが歴史の流れなのだ。アメリカの共和党は、戦争やエネルギー産業と…