創作についてー童話の学校(池袋・11月28日)の感想より

ー童話の学校、親睦会では、本当にたくさんの楽しいお話が聞けて、とても嬉しかったです。大変情熱的で楽しそうでポジティブで、そして、とてもやさしい視点でお話されている姿が、心に残っています。 コンキチの創作秘話や大亀ガウディの物語に関する一連のお話も、とても興味深く読ませていただきました。「自分が自分であるために必要な自分だけの居場所を作る」ためにも、私も物語を書きたい、同じような不安を抱えている人たちの心にも届くような物語を書けるようになりたいと思いました。
私は日本神話や曼荼羅本地垂迹)、月や風、水、火、木などのエレメント、宇宙的なものなどに興味があるのですが、大きくて漠然としていてわからないことばかりで戸惑っていたのですが、小さな物語を丁寧に書くというアドバイスを頂き、とても励まされました。


ー有意義な時間をありがとうございました。 先生の世界にたっぷり浸ることができて、とてもよかったです。 豊かな表現を使って、独特の世界観を絵本という形にされていて、とても素敵だなと思いました。
またその世界観が、絵本の中にとどまらず、舞台と言う形にまで飛びだしていく様子、こちらもドキドキ
してしまいます。 創作者という立場では、まったく駆け出しの私です。
ぜひぜひ今後ともいろいろと教えていただけたらと思います。


ー98年パキスタンでの『コンキチ』の上演までの経緯は、物語『コンキチ』そのままであると感じました。 権威や名誉欲のために、心から良いと思うものを素直に認められないバカール氏。「なぜ演劇活動を行っているのか」「誰のための演劇か」という、もともと抱いていたであろう、理想や理念から大きく外れている自分.........になぜ気付かないんだろうと。だからこそ、彼や彼が育てた役者は「優秀」ではあっても「魂」を感じられなかった.....のではないかと。 大事なものを自ら捨ててしまえば、「コンキチ」のように、しまいには夜空に向かって泣き叫ぶようになるのだな、なんて勝手に想像してしまいました。 その点、権威に屈せず、最後まで夢をあきらめなかったアッサラオ君は偉い!ご苦労にはもちろん、彼にも大きな拍手とエールを送りたいです。 けれど、『コンキチ』のような世界の人々の魂を揺さぶる絵本は、田島さんだからこそ、書けるお話なのですね。活動のご様子をブログ等で読ませて頂き、強くそう思いました。

ー11月28日の童話の会では、素晴らしいお話をありがとうございました。あれからずっと『コンキチ』の象徴するもの、救済があるならどこにあるんだろう、ということについて考えています。 今、練馬区美術館で、31歳の若さで亡くなった石田徹也の、大規模な展覧会をやっているのですが(12月28日まで)http://www.city.nerima.tokyo.jp/museum/tenji/2008ishida.html 彼の絵を見ると、コンキチの原作を聞かせてもらったときと同じ気持ちになります。
ユーモアがあるけど、うんと奥のところで悲しいのです。何十点もいっぺんにみたことはないので、これは必ず観にいこうと思っています。 彼の絵は私たちのことを描いているなあと思うんですが、石田氏はこれは自分の自画像ではない、と言っていたそうです。(たぶん普遍性を主張するためにそう言ったのだと想像します)
先生もコンキチそのものではないですよね? 考えることは多いのですが、これからも創作を続けようと強く思いました。そして、これからは自分で閉じていないで、(というか日本の出版不況の片隅で苦しんでいないで(笑))読んでくださる人は世界中にいるのだと、考えたいと思います。


ー先日、童話の学校でお話を聞かせていただき、大変勉強させていただきました。ありがとうございました。 ヒューマン・リテラシーの概念に大変納得&感動いたしました。 ぜひICLC会員登録とML参加登録させていただき、さらに理解を深めたいと思います。


*11月28日の池袋での童話の学校でのお話のあと、参加者の方からいろいろの感想を多数いただきました。  どの感想もそれぞれ重要な視点を持っていると思えましたので、是非ブログでも(差しさわりのない部分だけ)ご紹介しようと承認も得ずに掲載させていただきました。すみません。そして皆さまに感謝です。