少数政党が分立する選挙は、悲惨な結果をもたらす

今回の選挙では、少数政党が分立して、政党間の協力はほとんどありませんでした。自公や維新などは協力関係をもったようですが、脱原発を旗印にしている野党、共産党社民党未来の党などは反目こそすれお互いが協力しあうことはありませんでした。

こうやって200万票もの票を減らしたとはいえ自公の圧勝が決まったのです。


今回の選挙結果を単純な数字に置き換えて考えてみたのですが、もし仮に10人の選挙区(10票)があるとしましょう。それぞれ5人が5つの政党を作って選挙を行うとして、それぞれ2票をもっているとしましょう。そして二つの政党は選挙協力をして4票を集め、他の3党は分裂してそれぞれがそれぞれに投票したら、その結果的は協力しあったた政党が最多数の4票を集めて勝利を収めますね。


しかし勝ったとは言っても全体の投票数では4対6で負けているのです。しかし選挙結果では勝利を収めてしまう。つまり厳しい選挙においては、相互の選挙協力が、どれだけ効果のある形でなされるか、ということですね。大きな政党に立ち向かうには、この方法しかないのです。小党や新党が乱立するとこういう結果に終わるのでしょう。


これが小選挙区制の恐ろしいところですが、こうしたことをきちんと考慮せず、また選挙協力もなしに立ち向かう、野党の頭脳とはいったいなんでしょうか?来年の参議院選挙に向けて考慮しなければならない最も重要な選挙対策です。


民主党は長年こうした頭脳で鍛えられていたから、内部分裂やマニュフェスト破りという国民から突き放されることの恐ろしさを全く自覚できずに政権運営をやっていたのです。