日本は「核を持っていないと発言力は圧倒的にない」と石原日本維新の会党首ー戦争国家へ序曲

石原慎太郎は、「日本維新の党」という公党の党首である。その党首が、日本は「核兵器のシュミレーションぐらいやったらいい」とか、20日には日本外国特派員協会で講演した際、「いまの世界の中で核を持っていない国は外交的に圧倒的に弱い。核を持っていないと発言力は圧倒的にない」と語り「原発の廃絶なぞめざしていない」とか、相変わらず作家気取りのまま末恐ろしい発言を欲しい儘にしている。これはこれから憲法を改悪して、九条を廃止、徴兵制や原爆保有も行おうとする恐ろしい時代の始まりを先取りする発言でもある。
こうした日本維新の会は、断じて認められないし、そのお先棒を担ごうとしているのが、橋下でなくてなんであろう。


歴史では油断するとなんでもありの世界だ。そのため、日本維新の会が今度の選挙で第二極とか、第三極とかになったら、それは日本社会は内外ともに希望なしの絶望的な状況に陥ろう。そのためにも都知事選挙では、弁護士出身の宇都宮氏の手堅い手腕が是非求められている。それ以外にはありえない。


尖閣列島の購入発言で、日本政府を慌てさせ、結局野田があわてて政府による国有化発言を行い、日中関係が厳冬の時代に入ったのはついこの前のことだが、これが経済に与えた影響はすこぶる大きく、日中が政治的、経済的に対立したことは、双方に巨大な損失を招いている。尖閣列島も、ささいな領有権で争うのではなくて、石油や新資源など新たな海洋資源開発における協力活動こそが双方の国に求められているものだ。

齢を重ねると人間は智慧が身につくものであるが、石原はいくら齢を重ねても全く智慧とはならない。3.11の時にも東日本大震災に関連し、「津波をうまく利用して『我欲』を一回洗い落とす必要がある。 やっぱり天罰だと思う」と発言した。こうして時局に際しても、非情なる発言をして被災者の怒りと嘆きを招いた。彼は弱い人々の位置にたつこともできず、原爆発言を繰返している。おのおのがた!油断なさるな!!このような政治家は、今回の選挙で太平洋の藻屑にして掃いて捨てなければならない。




広島知事が石原代表発言を批判 「抑止力にならない」


 広島県湯崎英彦知事は27日、日本維新の会石原慎太郎代表が「核兵器に関するシミュレーションぐらいやったらいいと思う」と発言したことについて、「シミュレーションをしても、抑止力にはならない」と定例会見で批判した。

 石原代表は20日、日本外国特派員協会での講演で、シミュレーションが「一つの抑止力になる」と発言。湯崎知事は「個人的見解とおっしゃるが、公党の代表なので発言には慎重を期してほしい」と注文した。

 また、広島市松井一実市長もこの日の定例会見で、「(広島で)被爆の実相を見て、核廃絶の必然性があると感じてほしい」と話した。 (朝日コム:2012年11月27日)