国際識字文化センター(ICLC)は、“識字教育“の実践を行っている非政府組織の専門家集団です。

国際識字文化センター(ICLC)の活動ブログ
ブログ紹介
国際識字文化センター(ICLC)は、アジアやアフリカなど発展途上国が直面している子どもたちの識字教育(読み書き計算能力)や基礎教育に向けて、1997年5月、5カ国(日本、インド、韓国、中国、米国)の有志によって国際NGOとして東京に設立されたものです。世界が直面している格差の問題の根源には、世界で約10億人を超える読み書きの出来ない人々が、彼らは貧困や病気や環境破壊の中で、非識字のために、人間らしく生きていくための知識や情報を得ることができない厳しい状況の中で暮しています。

そのため国際識字文化センターは、アジア・太平洋地域の人権・環境・平和・教育・文化などの分野で、識字教育と深く連携しながら、国境を越えた多様な形での“識字教育“の実践を行っている非政府組織の専門家集団です。皆さまのご支援をお願いします。

http://iclc.at.webry.info/
http://www.iclc2001.org/

社会の中で最も虐げられ、最も識字を必要としている人はだれだと思いますか? そしてそれはなぜ?これにはもちろんたくさんの答えがあると思います。現在、全世界の総人口約65億人のうち約10億人以上の人々が非識字者と言われていますが、しかしこれは 15 歳以上の成人を意味するもので、学校に行けない子どもたちの数字は含まれてはいません。

1998 年、私はパキスタンに滞在し識字教育を行っていた時、牢獄に入れられている多数の子どもたち(10 歳から18 歳まで)の存在を知りました。彼らは、無知や貧困や犯罪や冤罪などで、大人社会から徹底的に利用され、監獄に長年閉じ込められていたのです。それはショックでした。そして知ったことは、子どもたちの非識字が、いかに内面から希望を奪うかということだったのです。そして彼らから、「文字の読み書きをしたい。本を読みたい」と尋ねられたいのです。わずか10 歳や 15歳の子どもが、知識や情報の届かない塀の奥深くから、どんなに塀の外や世界のことを知りたいと叫んでいることでしょう。

現在の世界の変化から取り残され、最も困難な状況で生きている子どもたちになにができるか?これは識字教育の基礎にないといけないように思います。識字教育とは、一般的には年齢対象が15歳プラスの成人を意味し、学校教育にゆだねられているのが実情です。そして学校教育は、経済的に裕福な子どもしか恩恵を受けることができません。また識字教育にしても、「基礎的な文字の読み書きができれば、それですべて識字教育が達成されたと考えられているのは、大きな問題です。世界中の多くの子どもたちが、学校外に置き去りに去り、ノンフォーマル教育を求めているのです。

また識字教育は、活字や文字だけの狭い概念ではなく、絵、記号、デザイン、写真、そして社会の真実を読み解く力など、現代の多様な表現メデイアの中から読み解く力も備えていくことも重要なキイとなっているように思います。こうした幅広い社会の二―ズに応えながら、21世紀をたくましく生きていける識字教育(リテラシー)を育んでいくことも大きな課題です。


21世紀の文明が内外から崩壊の危機に瀕している現在、ICLC国際識字文化センターは、「ヒューマン・リテラシー人間性の尊厳を向上させる識字教育)という考え方を推進させようと、多様な識字教育を通じて、教育・文化・コミュニケーションを通じてアジア地域でさまざまな識字教育活動を行っています。行動やネットワークは、アジア地域の全体に広がっています。そして文字や絵などの表現形式を通じて何よりも豊かな「ひと」の生き方や「心の眼」を創り出していくことを重要な目的としています。そのため芸術表現や環境教育なども大幅に取り入れています。

この活動には誰でも参加できます。それぞれが人生の中で培った体験、特技、表現力こそが”リテラシー”のプロジェクトの中では最も重要なものですから。
国境を越えて多くの子どもたちや人々とつながりを持っていくため、ボランティア精神と情熱のある方々の参加を心から歓迎致します。

ICLC国際識字文化センター
東京都目黒区中根1−16−10

問合せは: iclc2001@gmail.com
      http://profile.biglobe.ne.jp/id/iclc/index.do