世界中の海岸に、たくさんのクジラが死体となって打ち上げられて・・・・

2016年1月29日、ドイツの海岸に、巨大なマッコウクジラが死亡して打ち上げられました。そこで、専門家による解剖が始まったのです。
それらのクジラの検視をしてみると・・・
「胃の中が大量のプラスチック、あるいは自動車部品などで満杯になっていました」

実はクジラがヨーロッパに打ち上げられたのは、2016年の3月までに約30頭。その時の解剖結果、今回と同じように、100個以上のビニールゴミが大量に蓄積されていたのです。」
これは大西洋だけの問題ではありません。太平洋や日本近海などは、ドイツをはるかに上回る大量のプラスチックや自動車部品で満杯になっているのです。

しかも福島原発からは事故以来、毎日、膨大な放射性物質の垂れ流し、これに加えて、今回の経産省の海底での「放射性廃棄物の」埋設など、およそ想像もつかないほど恐ろしい海洋破壊を行っているのです。おびただしい海洋の生命を殺しているのです。その先端で人類の犯罪を行っているのは私たち、あなたたち日本人なのです。・・・・・・・・・・・・・

今から40年前に執筆・刊行した「大亀ガウディの海」の中では、太平洋を彷徨うクジラたちがこのように叫んでいるのですが、いよいよこれが現実の言葉となってきました。
「わしたちクジラが、今泳いでいるのは、みんな「死の歌」を歌っているのさ、世界中の海は、毒薬の中を泳いでいるようなもの。どんなに逃げても逃げられない。人間は、それにしても地球環境や宇宙を取り返しのつかないところまで汚しまくったね。地球に生命が芽生えて以来、わしらクジラほど大きな体を持った、優しくて利口な生き物はいなかった。しかし、今、人間文明によって、わしらクジラは「死の絶壁」に追い詰められている。人間たちは知らないんだね。他の生物が死んだら、生き物連鎖で、死が人間たちを襲ってくることを・・・・」
などなど物語でこのようなことを呟きました。しかし今の世界はこうした現実をはるかに通り越しています。

写真はイギリス・ドイツ・フランスなどの海岸に打ち上げられた死んだクジラ。ニュージーランドでは、300頭が打ち上げられています。
http://www.mirror.co.uk/…/macabre-scene-dead-sperm-whale-73…