学級崩壊や家庭崩壊で苦しむ方へ

言葉の力、絵の力、 デザインの力を使って、自分の居場所や生き方の地図を作り、その地図からたくましい人生をつくるには?

人は誰でも人生や社会の中で、自分自身の居場所や明瞭な地図を作ろうと試行錯誤しています。
地図があれば、今いる居場所を確かめることもでき、人生や社会の東西南北をはじめ、生きて行くべき方向が明瞭に見わたせるからです。

しかし、人はだれでも複雑な問題や悩みにも遭遇しており、これを解きほぐしながら道を見つけ出していくのは容易ではありません。そのため、この方法は、人間の心理に基いて作成していく心理地図の分析方法のやりかたです。これは長年のユネスコ(国連教育科学文化専門機関)活動、国際教育、創作活動の中ら生みだされた創造教育の方法です。これまで多数の国でいろいろの状況で実践されてきました。

学級崩壊、家庭崩壊、人間崩壊、いじめ、差別などいろいろの難しい状況を切り拓く画期的な方法です。

今回は、参加者は、問題に向けて、文字、言葉、文章、絵、図、地図、コラージュなど(たくさんの色彩で)表現していきます。学級崩壊で苦しむ教師や個人でもグループでも、誰でも楽しんでできる方法ですが、かなりの集中力と自由な創造性を要します。

とき:    2011年3月19日(土曜日)午後6時30分から10時まで
ところ:   中目黒GTプラザ会議場
       講師: 田島伸二(絵地図分析研究所 (Picture Map Analysis)

1.プログラムの内容:

  1.絵地図分析とはなにか?
  2.なぜ絵地図分析という手法を開発したのか?
  3. だれでもできる実践編 

申し込み: iclc2001@gmail.com (先着順)

心理地図の共同作成による創造的な絵地図分析の目的:  

a)あらゆる教育における新しい発見、アイデア、創造性を生み出し創造的な力を育む。
b)各個々人の人生や社会で直面している悩みや問題を明らかにし、具体的で実際的に解決するたくましい力を育む。
c)学校での創造的な教授法や革新的な教育方法を参加者自身で生み出す力を育む。
d)絵や文章や社会で表現されたものを分析し、それから読み取る力や技術を育む。
e)年齢、職業、関心などが異なる参加者が、共同で新しい発想や戦略を生み出す力を育む.

3.方法論:
これは3心理地図の共同作成による絵地図分析のワークョップを通じて、個人または参加者全員で行う。      この方法は数名のファシリテーター(演習のための講師)によって、進行する。



4.内容:

この方法は、現実に直面している諸問題に対して、グループ討議や文章、絵表現、色彩やデザインなど記号や数値で表現できない心理を地図を作成して分析していくものです。

ワークショップの中ではそれぞれ異なった視点や見解をもつため多くの発見があります。しかし、言葉や絵で表現された絵地図には、たとえどのような拙いものであったとしても、真実の断片をどこかにのぞかせています。その真実の断片から、描かれた絵地図を詳細に分析し、隠れている個人や社会の真実全体を浮かび上がらせながら客観的に分析する方法は、個人や全参者に大きな活力や創造力をもたせることになりましょう。

絵地図分析には、ふたつの効果があります。ひとつには、人や社会の内奥にある苦悩を作品(絵地図)の中に表現することによって、精神分析に似た高揚感がもたらす自己や社会の解放です。もうひとつは、その結果生まれた絵地図を詳細に分析し、アクションのための具体策を作成することによって、その後の生活や人生にとって積極的な羅針盤となる知恵や情報が得られることです。

作業そのものは体験と想像を駆使して自分自身に問いかけながら集中して行うワークショップ形式なので、おもしろさとその刺激のある創造性に時間が経つのを忘れてしまうほどです。だれでもこれを行うと虜になってしまうでしょう。人生を豊かにするためには、自分の感情やとりまく環境を言葉により明確に理解し、そこから自己を解放する術を見つけ、実践しながら身につけなければなりません。ところが人生では、人が生きてゆく上での最も重要な技術は、学校や社会では誰も具体的には教えてはくれないのです。

いつの間にか絶壁に追い込まれている子供や大人たちを対象に、言葉と絵と地図の力を用いて、問題解決のための具体的な行動計画を自ら作成する力をつけること、また、どのように彼らを励ますのが最良であるか、それを見つけることが絵地図分析の最大の目的だと言えましょう。