中国の汚染ミルクによる腎臓結石発症の乳幼児は5万人を超える!嵐の中で変革を図れ!

このたびの中国でのメラニン入り汚染粉ミルクでの被害の乳児は、5万人を超えたと中国の衛生省が発表した。なるほど・・・この前ブログの記事を書いたときには、6000人の規模だったが、やはり被害者数は雪ダルマ式に膨れ上がっているのだ。まだまだどれだけの広がりを見せるか、わからない。これは7カ国以上にも輸出されていたし、相当に否定された、日本国内でも相当の汚染牛乳が使われていることが発覚している。

あれだけ当局が否定しても、次々と明るみに出てくるのがこの恐ろしい実態である!つまり中国当局や、日本の関係会社発表は、「ほとんど信じられない」というのが真実だということだろう。オリンピック以後にどのような世界が待っているか、経済問題も含めて戦々恐々とした雰囲気があったが、こういうことだったのか・・・・・このような事態に政府や会社は、どのように対策を立てていったらいいのか?

中国では、歴史上初めての集団訴訟が準備されているというが、あらゆる手を使って徹底した再発防止策をとっていかなかったら、明日はないものと思わないといけない。あらゆる分野に同じような状況がひしめいているからだ。これはささいな始まりだ。集団訴訟はできるかどうか。そしてもし出来ても、出来なかったとしても、中国は大きな変化に直面するだろう。人々の意識がすでに変化しているからだ。

多くの物品を中国から輸入している日本も、相当の覚悟で国内体制を整えないと、日本にも明日はない。経済が低迷している折から、偽装工作があらゆる分野で活発化しているが、徹底した再発防止策が望まれる。そのためには、偽装工作や隠蔽工作を擁護する自民+公明政権を変えて徹底的に、農水省も厚生省の解体を図って、第三者機関を交えた新しい再発防止策を立てる必要があるだろう。中国でも、日本でも、嵐の中での変革の時が来たのだ!




朝日コム (2008年9月22日)

中国汚染ミルク、乳児の被害5万人以上 衛生省発表
2008年9月21日23時40分

 【北京=坂尻顕吾】中国衛生省は21日、化学物質メラミン入りの粉ミルクが原因で腎臓結石となり、医療機関で治療を受けた乳児が全国で5万4千人を超えたと発表した。事件の発端となった三鹿集団(河北省石家荘市)製の粉ミルクが原因としており、その他の粉ミルクや牛乳では症例が出ていないとしている。衛生省によると、外来診療後に健康を回復した乳児は3万9965人、現在も入院中の乳児が1万2892人で、このうち104人は重症という。このほか、1579人は入院後に退院していた。また、受診したうち2歳未満の乳児が全体の8割、2歳以上3歳未満が2割弱、3歳以上は1%未満だった。


2008年9月19日、中国・広東省で汚染された粉ミルクを廃棄する中国当局の職員。混乱は拡大する一方だ(ロイター)「(メラミンによる)腎臓結石発症の可能性のある潜在患者数は3万人になる」(新華社通信・電子版)との推計もあり、中国国内各地の病院では親に抱かれて検査に訪れる乳幼児が絶えない。粉ミルクのほか、牛乳や他の乳製品、輸出向け加工品からもメラミンが検出されており、中国の食の安全問題は海外にも飛び火している。

 事件による被害は20日の時点で、死者5人、患者数6000人以上。中国の粉ミルクメーカーの2割にあたる22社の製品からメラミンが検出された。市民の間では国産乳製品への不信感が高まっており、全国各地で店頭から問題メーカーの粉ミルクが撤去され、コーヒーチェーン店などでは問題企業の牛乳の使用を中止する動きが出ている。広東省では「100%外資製造の粉ミルクはないか」と、消費者が香港にまで買い出しに向かう現象も起きている。

 業界最大手までが危険かつずさんな生産をしていたことが露呈し、国民の間には、「表面化していない汚染食品がまだあるはずだ」という疑念と恐怖感が、にわかに広がっている。メラミン入り粉ミルクによる被害乳児の親の間では、すでに被害者組織をつくる動きが出てきており、事件による被害者が今後、大幅に増えた場合、中国建国以来、最大の集団訴訟に発展する可能性もある。中国から海外に輸出された乳製品や加工品からのメラミン検出も続々と伝えられている。シンガポールでは中国から輸入した乳製品から、香港では中国を代表する大手メーカー「伊利」のアイス菓子など8製品からメラミンが検出。韓国では、中国産と韓国産を混ぜてつくった養殖魚のエサからメラミンが出たとの情報がある。内外で不安が高まる中、中国当局は事件に関係した業者などの18人を逮捕している。逮捕された業者の男は、公安当局の取り調べに対し、「飲んだらどうなるか考えなかった。自分の家族には飲ませていない」と供述したという。

 中国紙によると、事件で会長が拘束された「三鹿集団」がある河北省の楊崇勇副省長は、メラミン混入の不正は2005年4月から行われていたと話している。当局者の証言などから、メラミン混入は「業界内で“暗黙のルール”になっていた」(中国紙・新京報)との疑念が起こっている。また、地方政府も隠蔽(いんぺい)にからんでいたのではないかとの疑問も浮上している。「三鹿」に3月に消費者からクレームが相次いだが、当局に報告せず、報告は五輪開幕(8月8日)直前の同月1、2日ごろとされる。「三鹿」に出資しているニュージーランドの企業が8月に混入の情報を知り、「三鹿」に早期回収を求め、地元当局に対応を要請したが、動こうとしなかったという。