8月末、中国最大の原発で爆発事故が起きた!



朝日新聞の報道では、「9月18日香港紙明報によると、中国江蘇省連雲港市の田湾原子力発電所で8月末、変圧器が爆発する事故があり、火災で消防員1人がけがをした。地元当局者は「放射能漏れはない」と説明しているという。事故について中国本土のメディアは報じていないが、 同原発はロシアの技術協力で建設され、中国では最大規模」という。

詳細はよくわからないが、こうした事故が起きても秘密裏にされているのは、粉ミルク事件以上に恐ろしいことである。なにも大した事故でなかったとしたも、原発に関する事故はきちんと公開するのが国際的にも原則だ。これは日本でもきちんと守られていないから、無理な注文かもしれないが、チェルノブイリ原発の大事故のように、被災者が国境を越えて500万人にも達してからは遅いのである。

2006年5月26日、北京で開いたエネルギー戦略フォーラムの講演で、中国政府は、原子力発電所による国内の発電容量を、2030年までに現在の15〜20倍に増強する目標を立てていることを関係者が公表した。現在、中国は原発10基で800万キロ・ワットの発電能力があるが、これを2030年までに1億2000万〜1億6000万キロ・ワットに増強する目標を設けているという。つまり今後20年余りの間に100万キロ・ワット級原発を百数十基建設する計算となる。

そのためには安全対策を内外に明らかにするのが最も重要なエネルギー戦略における国際的な義務であるが、このたびの餃子事件や粉ミルク事件のように詳細や事実を公表することなくひたすらに隠蔽するのではないかと思える。このたびも変圧器の回線のショートだと人民日報は報じたが、だれが信じるであろうか?

原発当局は、中国当局は、例によって一切を知らせないように住民を管理するだろうが、ここにチャルノブイリ原発事故のテレビ録画あるので、参考に見てほしい。

http://jp.youtube.com/watch?v=1J8HmHHXoY4



中国紙、原発の爆発を否定 変圧器故障と報道
2008.9.19 19:08
中国共産党機関紙、人民日報のニュースサイト「人民網」は19日、香港紙が報じた江蘇省連雲港市の田湾原子力発電所の事故について、爆発ではなく変圧器故障だと報じた。人民網によると、8月26日夕、1号機の変圧器内で回線がショートして発火したが、すぐに消火された。この変圧器故障によって、主変圧器のブレーカーが落ち、原発が自動停止した。周辺への放射能漏れはなく、原発は安全な状態にあるとしている。(共同)