地球は今、強欲資本主義により、放射性廃棄物で膨れ上がっている。

福島原発が想像をはるかに超えて、破局的な局面に進んでいる。まだ全貌が見えていませんが、確実に被ばく者は増加しています。政府の無策と無能には言葉がありません。今回の未曾有な事故は、決して地震津波だけの自然災害でではなくて、人間のおごり高ぶった科学文明や目先の見えない経済活動によって引き起こされたもので、これはまだ地球の人間にとってはごく初期的な始まりである。日本の政治家の無責任さは、怒りをはるかに通り越しています。



日本が広島の原爆によって戦争核を悲惨な状況で体験したと同じく、原発というエネルギー核によって、その恐怖を世界に知らしめる先鞭をつけたにすぎない。人間は、自然界からさまざまなものを取り出したが、決して開いてはならない「パンドラの箱」に手をつけたのがこの核技術であった。しかし核以外にも、染色体の移し変えや目に見えない科学技術の分野で、さまざまな実験が行われている。それは強欲市場経済という名目で。その暴走を人類は止めることができない。




これらの結果は時がたてばたつほどに大きく悲惨な結果として表れてくる。あるものは目に見え、あるものは目に見えずに突然、あるいはゆるやかにその姿を現してくる。20世紀型の人間たちは、無限の開発を行いながら経済成長を最大の目標として市場経済を推し進めてきた。中国やインドにおいても、貧富の差や環境破壊、そうしたその矛盾がいたるところに噴出しているが、経済成長に目がくらんだ世界の経済界は、現在、中国やインドでは、それぞれ100基もの原発を建設しようと躍起になっている。




放射能で高度に汚染された水や廃炉などはどのように処理するのか?それは地球上にすべて垂れ流しか、地中深くにすべて隠蔽しようとしている。これを21世紀や22世紀の子どもたちに残していく20世紀型人間の考え方とはいったいなにか?




今、インドは、空母を持ち無数の核兵器を開発しながら、同時にガンジス川や岸辺やデカン高原に、原発から生み出される高度な放射性廃棄物を埋めており、パキスタン核兵器を製造しながらも、さまざまな放射性廃棄物を野積みしている。しかしその脅威は、ほとんどの人々に理解できない。その地域にすむ人々人々は読み書きができない非識字者だからだ。




また中国は、自分のものでもないチベットに、そして黄河揚子江の源流域に、密かに高度な放射性廃棄物を生めていくのか? いったいどこに廃棄物を貯蔵しようというのか?その埋蔵方法とは、すべてロシアやフランスが教授しているというが、フランス自身もどこに廃棄物を埋蔵しているのか!それを決めるのは2015年だという。




地球は今、強欲資本主義によって、放射性廃棄物で膨れ上がっている。
これが未来の子どもたちへ残す人間の最大の負の遺産である。

20世紀型人間が生み出す文明は、人類の本当の幸福を作り出すものではなかった。この間にも、日本の多くの子どもたちが被ばくしている。国会は機能不全に陥り、国民は現在の生活だけを考えて想像力は枯渇している。






16年前、日本で刊行され、今は絶版になっているが、「沈黙の珊瑚礁」という本に、「石棺」という物語がある。これには人類の未来が描写されている。この本は日本では絶版になっている。アマゾンで数冊ならば手に入るかもしれないが、1999年、オックスフォード大学出版(Oxford University Press)からも英語版で刊行されている。英語版も絶版である。理由は・・・・・・?