「沖縄はごまかしとゆすりの名人」ーアメリカ国務省日本部長の発言

アメリカにはさまざまな人がいるが、こうした人間の発言は全く許せない。軟弱な菅内閣が、果たしてどのような対処をするか、おそらく今回も見てみぬふりをするであろうが、なんとも沖縄は侮辱されたものである。今回、菅内閣がなんの対処もしなかったら、後世まで世界中から笑われるであろう!


沖縄の人々が、どれだけ辛酸をなめて基地を提供してきたか、どれだけ大きな犠牲を払って戦後の世界を生きてきたか?アメリカは知っているのか?アメリカ政府の国務省の日本部長ともあろうものが、こうした発言をしたことは、普天間基地のグアムへの移設を促進するものである。これは彼を指名したオバマ大統領へも抗議されなければならないことである。

怒ることを忘れた日本人!
馬鹿にされてもただじっと黙って耐える日本人!
私は、決して国粋主義者でも反米主義者でもない。
人間としての尊厳が、完全に無視されているのが、沖縄の実態なのだから。


菅内閣の日本には外交というものは存在しない。かって前原が国交省大臣であったとき、領海内に入った中国船長を威勢よく逮捕したが、レアメタルなどの経済制裁を中国側から投げつけられると、すぐにへなへな腰になって無罪放免としたのは忘れもしない。しかもこうした態度をロシアは見習って、すぐに北方列島に大統領の視察というやりかたで権益を歌い上げた。これが日本の外交の実態である。


もしも日本に外交のセンスがあるというのなら、官房長官ぐらいが世紀の皮肉と抗議ともいえる言葉で大胆にやりかえしたらいいが、そうした能力も知力も、今の政治家たちにはほとんどない。文学的な素養も、外交的な姿勢も持ち合わせていないからだ。特に、日本部長の大学での若者を対象にした、「怠惰でゴーヤーも栽培できない」、「日本政府に対するごまかしとゆすりの名人」発言だけに、これは政治的な発言以上に重要視する必要がある。こうした輩が、普天間基地の移設問題を担当していた米国の総領事であるのだから。


考えてもみれば、太平洋での核実験に被爆した第五福竜丸も、アメリカの報告では、未だにそれは放射能ではなく、珊瑚の塵による科学的影響だとされている。これがアメリカの日本に対する姿勢である・・・ここには日本人の存在も、日本の平和運動も全く無視されている。こうした被爆の事実を、今後きちんと立証していくことは、ベトナムにおける枯葉剤の後遺症で苦しむベトナムの人々やアメリカの軍人の家族とも連帯することに繋がっており、戦後の日本の外交を基本から見直していくことを急がねばならない!








国務省ケビン・メア日本部長(前駐米沖縄総領事)が2010年末に米国内の大学生を対象に行った講演で、「沖縄の人は怠惰」「日本人は合意の文化を『ゆすり』の手段に使う」などと発言していたことが明らかになった。11年3月7日、沖縄タイムスなどが講演の「発言録」の内容として報じた。沖縄について、「怠惰でゴーヤーも栽培できない」「日本政府に対するごまかしとゆすりの名人」などと語ったとされる。また、危険性が指摘されている普天間基地については、「(住宅地に近い)福岡空港伊丹空港も同様に危険」と反論したとされる。沖縄県内では、「信じられない侮辱発言」(沖縄タイムス社説)などと反発が強まっている。

メア氏発言:「侮辱的発言許せない」沖縄県議会が抗議決議

 沖縄米総領事を務めた米国務省日本部長のケビン・メア氏が米国内の大学生対象の講義で、沖縄を「ごまかしとゆすりの名人」と発言した問題で、沖縄からは7日、「沖縄を差別している」など怒りと反発の声が上がった。県議会は8日の本会議で抗議決議を可決する方針。

仲井真弘多知事は7日朝、県庁で記者団に対し「総領事館は何のためにあるのか不思議だ。沖縄でいったい何を見て、聞いたのか」と述べ、強い不快感を示した。県議会の抗議決議は「侮辱的発言は許せない」とする内容となる見通し。普天間飛行場近くの宜野湾市野嵩(のだけ)一区自治会の新城嘉隆会長(43)は「沖縄をバカにした発言で、沖縄と真剣に向き合っていない」。日米両政府が普天間の移設先と決めた同県名護市幹部も「沖縄や日本を理解していない人が、日本部長を務めるのは許せない」と憤った。

比屋根照夫・琉球大名誉教授(日本政治思想史)は「沖縄への明らかな差別で、人種差別的発言だ。米軍統治下時代でも、ここまでの差別発言はなかった。こんな情報が米政府で共有されているのなら大変な問題。日本政府は抗議すべきだ」と語った。

メア氏は昨年末、米国務省内で行った講義で、沖縄について「(日本政府に対し)ごまかしとゆすりの名人」「怠惰でゴーヤーも栽培できない」などと発言。普天間飛行場についても「(住宅地に近い)福岡空港伊丹空港と同じ」とも述べたとされる。

毎日新聞ー2011年3月7日