早朝より蝉が鳴いている。もう9月23日だというのに・・・・

台風一過、昨日から秋晴れともみられる快晴が続いている。9月23日の今日このころ、秋風らしきものが吹き始めたのに、早朝よりいまだ裏の竹林から蝉の鳴き声が聞こえてくる。命の限り蝉時雨なのだろうが・・・考えてみればニンゲンという存在も、蝉と同じように末期には哀しく鳴く存在なのかもしれない。暑い季節もあったという間に越えて、次々に消えていく存在・・・

自民党も是非そうであってほしい。もう歴史の舞台からさっさと消えてもらいたいものだ。雲散霧消して、新しい流れのいい肥料になってほしいものだ。役目は終わったのだ。昨日、新しく麻生自民党総裁が誕生したが、もはやなんの意味も興味もない。首相や議員の息子や孫というような二世や三世の議員が国会を闊歩独占して「格差問題がどうのこうのとか、サブプライムローンがどうのこうの、年金問題がどうのこうの・・・・」と嘯(うそぶ)いている。

信念のためには天皇にまで直訴を敢行した「余は下野の百姓なり」と自らを表現した田中正造のような政治家の登場が望まれる。自らの理念のもとに文字通り火のように一命を堵する生き方、そして創作活動に邁進しながらも「下ノ畑ニ居リマス」と黒板に書いて百姓をしていた宮沢賢治のような生き方が人間の生き方の中で最高の自然の生きかたなのだ。

そのようなことを思いながら、私も一匹の蝉になって、秋雲のもとで鳴いているのだ。