原発を全廃する論理・再稼働する論理の質疑応答が始まった!!

原発を再稼働するための論理:

原発を再稼働せざるを得ない事情を想像してみることも必要だと思います。それは恐らくこういうものでしょう。現在のままでは国際競争力を無くした民間会社が困る。大企業が海外 失業が増える。電気代がどんどんと上がってしまう。それでは中小企業はもっとやられる。倒産が相次ぎ、これまた失業の憂き目に会う人が続出する。当面は原発の電源を確保して、福島のようなことが起きないようにする。原発は永続できないのは当然だが、今は次のエネルギー源で代替できるまで、つなぎでやって行くしか無い。(失業が増えれば、民主党はそれでなくても国民から信頼を失っている。政権離脱は明白だ。他方で自民党もどうして良いかわからず、敵失を待っているしか無い。)問題は、こうした論理をどう崩して行くかです競争力を無くした民間会社が困る。大企業が海外へ移転してしまう。

原発を全廃するための論理:

現在の政府の論理や再稼働を考えると、必ず現実的という対応案が、出てくると思いますが、これは結局は再稼働させるための論理にすぎません。国民はいつもこうやって汚濁を飲まされているのです。しかし、もしこの間に、先の大震災をはるかに上回る地震が起きた場合、果たして日本国内の全部の原発がなにごともなく無事であることができるでしょうか?それは保障されますか?考えてみるに、福島原発の事故原因は、まだ客観的に特定されていないのです。なぜ特定できないと思いますか?要するに原発は、配管など老朽化したものは、大地震に耐えられないことが明らかになっているのです。それを認めたら全国の原発が絶体絶命になってしまいますから、ましてや高濃度の再処理のやりかたも廃棄物の処理のしかたも暗礁に乗り上げて右往左往しているのです。

原発を全廃するためには、新しい産業エネルギーを風力・太陽光・海水などあらゆる地上にある自然遺産の動力を使って多様に生み出すことが必要です。これは可能です。たとえ初めは、10%であっても、やがては30%−60%にもなっていくでしょう。これが国民や若者にに与える新しい刺激策は大変な復興策となって、世界中にも大きな活路を与えていくことでしょう。これは誰しもが夢見ていることですが、決して夢物語ではありません。こうした多様なエネルギー戦略こそ、若者に勇気や挑戦を与え、原発推進の論理への反論の核心になるものだと思っています。人間や動植物を殺していく原発の推進は全廃にすることが人類の道です。日本が厳しい試練の中から、世界に貢献できる唯一の道だと思うのです。


原発を再稼働するための論理:

海水の動力を生かして原発に代える、これはいつのことでしょうか。30年もかかるかも知れません。その間に食えなくなる可能性が高いのです。悲惨さを強調するよりも、現実的な対案が必要だと思います。つまり、原発を止めたら当面失業率は50%になります。給料も半分になります。それでもこうした悲惨さを招くよりも良いのではないか、これが説得力のある議論だと思います。そうです、被爆で人口がゼロになるよりも、人口が3千万だった江戸時代に戻っても良いのではないか、ということです。そうした覚悟があるかどうかなのだと思います。海の動力を生かして原発に代える、これはいつのことでしょうか。30年もかかるかも知れません。その間に食えなくなる可能性が高いのです。悲惨さを強調するよりも、現実的な対案が必要だと思いますが・・・・・・・


原発を全廃するための論理:

世界には、論理と同時に倫理というものがありますが、原発は宇宙や自然の存在を否定する人間だけの論理です。こうした論理で、何億年もかかってできた地球の自然を完璧に滅ぼそうとしているのが原発なのです。そしてこうした論理も限界が近づいたというのが、偽りなき現在の姿ですが、政財界は絶対に認めようとはしません。世界の金持ちがたちが、ウラン鉱山の開発や再処理につぎ込んだ予算が膨大すぎるためです。その回収のための再稼働を考えているにすぎません。日本は、3.11の厳しい体験をもとに、ドイツが賢明に行ったように、次世代に対して新たな科学文明を築く必要があると思うのです。そしてそれは今なら可能なのです。現在、原発につぎ込んでいる資金を投入すれば、必ず多様な電気を生みだすことは可能でしょう。それまでは天然ガスや石油で代替させることは十分可能なのです。おそらくドイツは、次々と代替エネルギーを生み出すことでしょう。完全に生みだせないとしても、半分以上の成果は出すでしょう。

考えてもみてください。しかし、今度大きな事故が起きたら、もはや原発再稼働の論理は絶対に通用しません。ドイツとも異なり、地震津波の巣窟である日本の位置を正しく知ることが最大の論理です。原発は原爆と兄弟関係にあります。原発から生みだされる放射能は、ウランを掘る時も、稼働させるときも、廃棄物を処理するときも無限に地球上の生き物を染色体のレベルから傷つけます。それは何百年、何千年という単位どころか、何十万年も継続していくことになります。そして生みだされるプルト二ウムは、原爆の材料となっていきます。


3.11はまだほんの始りに過ぎません。日本の原発を少しでも継続させると、韓国や中国も大歓迎、30年から50年は間違いなく継続させていくでしょう。日本の再稼働派も、5年とか10年とか再稼働してやめるというような馬鹿なことは絶対にやりません。今を乗り切ったら、原発推進派は、必ずや継続の論理を次々につくっていくでしょう。私は思うのです。現在の政府は、政財界の意向だけを受けて、国民に向けては経済の不安と停滞という論理だけで、再稼働に向けて強硬に動いていますが、これがどれだけ怖ろしいものになるか、現在の政府や自民公明の政治家たちには絶対にわからないでしょう。

おそらく日本の半分が放射能汚染で使えなくなったとしても、彼らは原発の廃棄は絶対に認めないでしょう。私は、地球の将来に対しては、完全な悲観主義者です。人間は世界中に生まれた500基もの原発を廃棄するだけの論理は全く持っていません。おそらく将来にわたってももてないでしょう。これが人間の想像力と創造力の限界なのです。賢明な工夫で多様な道がいくらでもあるのに、こうやって放射能まみれになった人間たちが、地球を離れて宇宙へ飛び出していくのでしょう。現在、太平洋やドーバー海峡放射能汚染度がどれだけ深刻なものになっているか、知っておられますか?

現在、日本の巷では子どもを抱えたお母さん方が、子どもの健康を案じて大変な不安の中で右往左往しておられます。放射能の恐怖は、確実に健康に顕在化してくるからです。チャルノブイリ原発事故では、この25年間で100万人の人々が死去しているのは事実なのです。福島の事故が、チェルノブイリをはるかに上回っているのも事実なのです。たくさんの知りたくないことや伝えたくない事実を全部覆い隠して、政府や東電は大飯原発の再開へ動き出しています。マスコミも国民の目を覆い隠しています。このようなときに、日本人の再生にとって必要な論理とは、目先の経済の論理だけではだれも納得しないでしょう。真実に目を向けなかったら、日本人の再生どころか人類の再生もありえないほどの絶壁に差し掛っているのです。国連もIAEA国際原子力機関)なども、すべてが、原発の推進に向けて文明形成を行っているのは、人類の狂気ともいうべきものです。

ここに述べたのは決して誇張ではありません!原発事故に関するエネルギー問題では、現在、福島に起きていることの100倍もの1000倍もの規模で、地球上で深刻な事態が起きることが予想されているのです。

原発を再稼働するための論理:

なるほどよくわかりました。目からうろこが落ちる感じです。私も原発の全廃に向けて動きます。ありがとうございました。