絶望の中から、子どもたちは叫ぶーキラン図書館」が「意味するもの

今回のセミナーは、パキスタンミャンマーの8カ所のキラン図書館を中心に、映像や写真表現などを通じてICLCの活動について報告いたします。パキスタンでは、刑務所に収容された子どもたちや女性たちを対象に子ども図書館が設立されており、2000年、ラワルピンディ市に第1館目、20003年、ムルタン市に第2館目、2004年にファイサルバード市に第3館目、2008年にペシャワールに第4館目が設置され活発な活動を続けています。



しかし現在のパキスタンミャンマーの深刻な状況が大きく影響し、数多くの困難な課題に直面しています。セミナーではこうした課題を参加者と討議報告する予定です。またミャンマーで新たに開始した「田舎教師」の映画の進捗状況などもお伝えします。


日時: 2010年7月17日(土)午後1時30分〜5時
会場: 東京ボランティア・市民活動センター C 会議室
(新宿区神楽河岸1-1 セントラルプラザ10F 低層エレベーター)
最寄駅: JR総武線・地下鉄 飯田橋駅 駅に隣接するビル
JR飯田橋駅西口
地下鉄 (有楽町線東西線南北線大江戸線)「B2b」出口

主催: ICLC国際識字文化センター
参加費: 500円 (ICLC会員は無料)
主催: 国際識字文化センター(ICLC)

東京都目黒区中根1-16-10


TEL: 03-3718-5260 090-6505-1782
iclc2001@gmail.com http://www.iclc2001.org
問い合わせ iclc2001@gmail.com 090-6505-1782




「キラン」とはウルドゥー語で「太陽の光」を意味します。太陽の光がすべての人に平等に降り注ぐように世界のすべての人々に希望の光が届くことを願っています。それは、人間の内なる光―人間が人間らしく生きていけるような知識や情報などの知的環境を意味しています。世界には、社会や知識から遮断され光のまったく届かない社会環境に置かれている子どもたちが「知りたい!学びたい!」と叫んでいます。これに応えて、ICLC国際識字文化センターが、2000年から パキスタンの4か所の刑務所などに収容された子どもたちを対象に始めた識字活動が「キランライブラリー・プロジェクト」です。



貧困や無知のために犯罪者に仕立てられた子どもたち、大人の犯罪に利用される子どもたち。人を殺すことを強制された子どもたちが、窃盗、麻薬運び、殺人、浮浪罪などあらゆる罪名がつけられ、全世界のさまざまな刑務所に収容されています。子どもたちは腐敗した社会や大人たちから徹底的に利用されては捨てられているのです。家庭の貧しさや社会矛盾の壁を背負った無数のジャンバルジャンたち。彼らの自立のためには、最低限の読み書き計算能力を身につけ、知識や情報などを身につけ、読書の喜びを分かち合い自立への一歩としてほしい。このプロジェクトにはそんな願いが込められています。



☆ ビデオを交えてのICLCの各プロジェクト報告も行います。どなたでもどうぞご自由にご参加ください。